ガーギッチ・ヒルズ・エステート｜パリス・テイスティング・コメモラティブ・シャルドネ・エステート・グロウン・ナパ・ヴァレー 2020（100周年記念ラベル）
￥22,000円 (税込)
商品コード：
パリス・テイスティング・コメモラティブ・シャルドネ・エステート・グロウン・ナパ・ヴァレー 100周年記念ラベル
タイプ：白
味わい：辛口
ボディ：ミディアムフルボディ
生産者：ガーギッチ・ヒルズ・エステート
生産地：アメリカ｜カリフォルニア｜ナパ・ヴァレー
品種：シャルドネ 100%
ヴィンテージ：2020
ABV ：13.5%
発酵：土着酵母、4週間かけて樽発酵
収穫：2020年8月20日-9月9日
収穫時の糖度：22.5°Brix（平均）
瓶詰：2021年12月
TA：6.4g/L
pH ：3.34
熟成：フレンチオーク（樽53%、フードル47%）で15ヶ月
【コメント】
■レガシー
ミリェンコ"マイク"・ガーギッチの生誕100年への敬意を表して、2020年の素晴らしい年を彼に捧げます。豊潤ですが、上品にバランスよく調和されたワインは、彼の長年の功績へのオマージュです。
■ヴィンテージ
2020年は、チャレンジングな年でしたが最も称賛されるヴィンテージの一つとなりました。観測記録を更新するとても暑いヴィンテージで、40度近い熱波が何度も訪れ、それと同時に、例年の降水量の50～60%低い例外的な年でもありました。熱波と干ばつがあったにも関わらず、自社畑のブドウはこれらのストレスに対してうまく対応出来ました。2020年の低雨量により、ブドウの樹は干ばつの為、葉は少なくなり、必要な水分量も抑えることが可能になりました。
この熱波と干ばつにより、とても少ない収量となりましたが、白ワインには綺鹿な酸と、フレッシュさが感じられ、赤ワインには、美しい凝縮感と色調が現れ、素晴らしい高品質なワインが出来上がりました。
■畑
このシャルドネに使われるブドウは、最商品質のブドウのみを使用しており、その多くが、1989年に植問された最も齢の高い区画のウェンテ・クローンのシャルドネです。現数のクローン、樹齢、そして冷涼な気候の自社畑の単一区画は、ナバ・ヴァレーの涼しいカーネロスにあり、芳醇な香り、バランスの良い、キレのいい酸味をもたらします。全て環境再生型農業（2023年3月「Regenerative Organic Certified」取得）、オーガニック認証（CCOF、実際はビオディナミ農法を実践）。
■テイスティング
この特別な100歳記念のシャルドネは、フレッシュなレモン、桃、そしてバイナップルに、ほのかにリンゴ、キャラメル、バニラビーンズの香り。ワインは、華やかで、口当たりが柔らかく、シトラス、ストーンフルーツのフレーウァーに瑞々しい酸と、わずかに感じるミネラリティと共に、アロマティックな余韻が長く続きます。
【生産者情報】
1976 年、かの有名なパリのティスティングの結果を受けて、ミリェンコ"マイク"・ガーギッチの名が世に知れ渡ります。フランスのトップクラスのワインとカリフォルニアワインのブラインドテイスティングが行われ、白ワインのトップに選ばれたのがカリフォルニア産の「1973年モンテレーナ･シャルドネ」でした。カリフォルニアワインが世界に認められるきっかけとなったこのワインを造ったその男こそが、マイク・ガーギッチでした。
その翌年、マイクはあの「ヒルズ・ブラザーズ・コーヒー」のオースティン・ヒルズとパートナーを組み、ナパ・ヴァレーにガーギッチ・ヒルズ・セラーを設立します。1977 年の独立記念日のことでした。
ガーギッチ・ヒルズのワインは、安定した品質と長期熟成可能なワインとして知られているほか、アメリカのレーガン大統領やクリントン大統領、英国のエリザベス2 世女王等の晩餐会で愛飲されました。ただ、ワイナリーが本当に嬉しいと思えることは、どこにでもあるようなごく普通の家庭の食卓にガーギッチ・ヒルズのワインが並び、記念日やお食事をよりいっそう思い出深いものにする瞬間です。
ワイナリーは現在6 つのワインを生産しています。どれも個性を生かしつつ、一つ一つ丁寧に感性を込めて醸造されますが、特別な思いを込めて造られるのは、やはりシャルドネです。エレガントな香りと繊細な味わいが絶妙なバランスとなります。その他、このシャルドネの兄弟的存在のフュメ・ブラン、リッチでスパイシーなジンファンデル、深みとコクを感じるカベルネ・ソーヴィニョン、どこかセクシーな印象のメルロ、そしてマイクの愛娘にちなんで名付けられた気品ある甘美な味わいのデザートワイン「ヴィオレッタ」を生産しています。
ベレー帽がトレードマークのマイクは2023年4月1日に100歳のアニバーサリーイヤーを迎え、日本国内では生誕100年を記念したワインをリリースした矢先の12月13日、カリストガの自宅で睡眠中に逝去されました。
2008年には、カリフォルニアのワイン産業に貢献した人物をたたえる「Vintners Hall of Fame 」の殿堂入りを果たし、傘を買うお金がなかったために買ったトレードマークのベレー帽と米国に持参したスーツケース、1973年のシャルドネのボトルは、「アメリカを造った101のアイテム」として、スミソニアン博物館に展示されています。
ガーギッチ・ヒルズは現在、マイクの愛娘Violet と甥のIvo Jeramaz が舵を取ります。決して過去の栄光に溺れる事がないよう、二人は毎年ワインの品質向上に力を入れています。
ブドウを持続的に生産し続けることはガーギッチ・ヒルズで最も重要な事です。環境にやさしい農業を実践することが、健康的で豊かなブドウ畑を維持ための長期的でしかも現実的な唯一な方法だと信じています。そしてその結果、より品質の高いブドウを生産することが可能となります。ガーギッチ・ヒルズが所有する5 つの自社畑では有機栽培を実践し、化学肥料や殺虫剤、除草剤等は一切使用せずに、天然酵母だけを用いてワインを醸造します。
マイクの口癖である「畑から皆さんのグラスに直送の自家製ワイン！」という一言を確実に実行し、お食事と合わせやすく、繊細で上品なワインを造ることを心がけています。2003 年以降、ガーギッチ・ヒルズのすべてのワインのラベルに「エステート・グロウン」と記載しています。これは自社畑のブドウ100％からワインを造ったことを証明しています。2006 年にはワイナリーが完全に太陽光発電に移行しました。これらを記念して2007 年にワイナリー名をガーギッチ・ヒルズ・エステートに改名しました。